子供が生まれたり、仕事に影響が出たりなど、生活環境の変化からタトゥーを除去したくなることがありますよね。
いざタトゥー除去をしようと思っても、
「どのくらいの痛みが伴うのか」
「料金はいくらかかるのか」
「本当にタトゥーが綺麗に消えるのか」
このような不安があると思います。
そこで、この記事ではタトゥー除去の施術内容などをご紹介します。
タトゥー除去を行っているクリニック選びにお悩みの方は是非参考にしてみて下さいね。
- タトゥー除去ができるクリニックの選び方
- タトゥー除去の施術内容について解説
- タトゥー除去に伴う痛みや腫れはどれくらい?
- タトゥー除去施術方法ごとの料金相場を紹介
- タトゥー除去の施術の流れ
- タトゥー除去に関するよくある質問
- まとめ
タトゥー除去ができるクリニックの選び方
施術の種類や流れを理解したうえで、自分に合ったクリニックを選びましょう。タトゥー除去で失敗しないクリニック選びのポイントを解説します。
予算内で施術を受けられるか
タトゥー除去の施術を受けるうえで「費用」は外せないポイントですよね。タトゥー除去は保険適用外であるため、なるべく金銭的な負担を減らしたいところ。
クリニックや施術の種類によって費用は大きく異なるため、自分の予算内で受けることができるか、あらかじめ確認することが大切です。
目安として、手のひらサイズのタトゥーを除去する場合、レーザー照射は1回6万円前後、切開法は20万円前後とされています。皮膚移植の場合は数十万~数百万円かかってしまうことも。
クリニックによっては、症例写真を掲載する代わりに費用を抑えることができるモニター価格を設定しているところもあるので、できる限り予算を抑えたいのであれば視野に入れておくとよいでしょう。
施術の回数・期間を確認する
タトゥーのサイズ、濃さ、色、施術方法によって施術の回数や期間はさまざま。早くて1日で終わる場合もあれば、10回以上(数か月~数年)通う必要がある場合もあります。
なかなかクリニックに通うことが難しい方や、短期間でタトゥーを除去したい方は、施術回数が少ない治療法がおすすめです。
満足のいく仕上がりかどうか
実際にタトゥー除去を受けたはいいものの、思ってた仕上がりと違かった…なんてことは避けたいですよね。そういったトラブルを防ぐためにも、カウンセリングでしっかりと施術について理解しておくことが大切です。
最近では、医療機器技術の進歩に伴い、ピコレーザーという治療法が誕生しました。
ピコレーザーは切開法に比べて痛みが少ないうえに、タトゥー除去の跡が残りにくいとされています。
仕上がりを良さを求めるなら選択肢に入れておくといいかもしれませんね。
施術方法は自分に合っているか
タトゥー除去といっても施術方法はさまざまで、施術方法によって仕上がりや施術期間が異なります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った施術方法を見つけましょう。
1度に施術できる範囲はやや限られるものの、仕上がりの良さを求めるならレーザー治療。
痛みや傷跡が残りやすくても早くタトゥーを除去したいなら切除法がおすすめです。
実績や口コミを参考にする
実績や口コミを参考にすることも、クリニック選びで失敗しないポイントの1つ。クリニックのホームページには、担当医師が過去に行ってきた施術事例や症例写真などが掲載されています。
あらかじめ実績を確認しておけば、施術に対する不安も軽減されるでしょう。
また、実際にクリニックで施術を受けた人の口コミを参考にすれば、施術のイメージがつかみやすくなります。
最適なクリニックを選ぶためにも、良い口コミだけでなく、悪い口コミも必ず確認するようにしましょう。
アフターケアは充実しているか
タトゥー除去において、アフターケアは欠かせません。できるだけダウンタイムが少なく、綺麗な仕上がりになるためにもアフターケアが充実しているクリニックを選びましょう。
クリニックによっては、仕上がりに満足できなかった場合に返金や追加で施術を行ってくれるところもあります。
アフターケアに関する不安や悩みも、アフターケアが充実しているクリニックなら気軽に相談できますよ。
アクセスの良さもチェック
施術の種類やタトゥーの状態にもよりますが、アフターケアなども考慮して複数回通うのが一般的。特にレーザー治療の場合、タトゥーをしっかり除去するまでに約1~2年かかることもあります。
もちろん個人差はありますが、複数回通うことを想定して通院しやすいクリニックを選ぶのがポイントです。
東京都心のクリニックであれば、電車でのアクセスが良くストレスなく通えるかと思います。
自宅の近くにするのか、会社帰りに寄れるクリニックにするのかなど、自分のライフスタイルに合ったクリニックを選びましょう。
クリニック選びのポイント
- 予算内で施術を受けられるか
- 施術の回数・期間を確認する
- 満足のいく仕上がりかどうか
- 施術方法は自分に合っているか
- 実績や口コミを参考にする
- アフターケアは充実しているか
- アクセスの良さもチェック
タトゥー除去の施術内容について解説
冠婚葬祭やプールなどのイベント、温泉などさまざまな理由で除去することに。
では一体、除去する上で実際にはどういった施術内容があるのでしょうか。
主に用いられる施術内容を2つご紹介します。
レーザー除去法
黒色や青色のタトゥー、刺青を消したい場合、ほぼ全てを除去することが可能です。表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっている皮膚。
カラダのどの部分に彫るかにもよりますが、タトゥーというのは深さ数ミリ程度のところにある真皮層まで彫って色素を入れる仕組み。
そしてレーザー除去というのは、レーザーの「メラニン色素をもつ細胞だけに反応する」という性質を活かした治療法です。
色素だけにピンポイントに反応するので、周囲の組織を傷つけずに治療することが可能なんです。
1度の施術時間は短時間で済みますが、全部を1度で消せるというわけではありません。
ですので何度か繰り返してレーザーを当てることにより刺青・タトゥーが少しずつ薄くなっていくという仕組みです。
またタトゥーのカラーなどにより向き不向きがある場合がありますので、一人ひとりの刺青・タトゥーの状態を見て施術方法を判断する必要があります。
具体的には黒や濃いめの茶色、青色などがレーザーでの除去には適正といえます。
これらの色であれば比較的綺麗に色を落とすことが可能だからです。
方法としては通常レーザーを2~3カ月間隔で複数回照射します。
ただし、回数はどれくらいの深さに色素を入れたのかによって左右されます。
切除法
切除範囲の小さい場合やなるべく早急にタトゥーを取りたい場合、またレーザーに反応しにくい色の刺青の場合などに有用される施術方法です。刺青・タトゥーのある部分の皮膚を切り取って縫い合わせるこの手法は、タトゥーのサイズにもよりますがあまり大きくないものであれば1度の手術でタトゥー除去ができます。
仕上がりのデザインは線状の傷跡となることが多いです。
部分麻酔にて手術が完了するので入院の必要もありません。
タトゥーデザインが大きめで除去範囲が広い方の場合には、複数回に分けて除去手術を行うことも。
患部の傷が治って再び切っても問題ない状態になっている必要があるので、手術と手術の間隔は3~6カ月開ける必要があります。
レーザー除去が有効な黒や青色といったタトゥーはレーザーで、黄色や緑などのレーザーが効きにくい部分は切除法で、といった治療を組み合わせていく方法もあります。
- レーザー除去法:全て除去が可能、メラニン色素細胞に反応する治療法、タトゥーが少しずつ薄くなっていく
- 切除法:1度の手術でタトゥー除去可能、レーザーに反応しにくい色の刺青に対応した施術方法
ピコレーザーなどの出現もあり、タトゥー治療も選択の幅が広がっています。レーザーと切除では治療方針が大きく異なりますし、切除では何よりも施術者の技術力が仕上がりを大きく変えます。それぞれの治療のメリット・デメリットを考慮し、治療を選択していきましょう。
タトゥー除去に伴う痛みや腫れはどれくらい?
タトゥー除去を考えたときに、「痛みはどれくらいなの?」「ダウンタイムの腫れ具合は?」といった色々な疑問が湧いてくるかと思います。
実際どれほどの痛みで、腫れはあるのかについてあげていきますね。
タトゥー除去の痛み
タトゥーを彫ること自体がまず痛みを伴う行為ではありますが、タトゥー除去については彫るときよりも少しだけ痛みが増したと感じる方が多いようです。しみ治療などと比較すると痛みは強いので、ほとんどのケースでは麻酔クリームや局所麻酔を併用して治療を行います。
目安時間は腕などのワンポイントという場合には、1回の施術時間は20分ほど。
一般的にタトゥーが彫られる場所は限られていますので、部位によって痛みに大きな差が出るということもあまりありません。
もちろん痛みに極端に弱いという場合には、事前にクリニックへと相談するといいかもしれません。
それから切除法などの手術の場合、術中はもちろん麻酔をしますから痛みは感じません。
術後麻酔が切れたらじわじわと痛みは出てきますが、痛み止めを処方されるので徐々に緩和されるでしょう。
またタトゥーデザインが非常に大きめサイズのものになると全て取り除くには複数回の治療を要し、大掛かりな手術になることもあります。
そのような場合には保険適用外となりますが大きな病院での手術が行われることとなります。
腫れ・ダウンタイム
レーザー除去の場合には、術後のお肌は火傷のような状態になりますので、激しい運動をしたり飲酒をしたりといった行動は控えましょう。切除法の場合はそういった行為を翌日までは控えるようにしてください。
抜糸までの期間はできるだけ安静にして過ごすことが、傷の治りやきれいな傷跡のためには良いでしょう。
トラブルも
タトゥー除去のトラブルとしてあげられるのが、自分の肌の色よりも除去したタトゥー跡が白くなってしまうということです。タトゥーのあった部分が肌よりも色素が抜けていってしまう、といった現象です。
もしくは火傷のように茶色い跡が薄く残ってしまうことも。
レーザーに対して個人の反応は様々なので、レーザーを等しく当てたとしても反応が出やすい人とそうでない人と分かれます。
これに関しては実際にレーザーを当ててみないとわからないので、トラブルなきようクリニックの医師による熟練の判断が必要不可欠となってきます。
- レーザーの場合は多少痛みを感じる、切除法は麻酔をしているから痛みを感じない
- 術後は肌が火傷のような状態になる
- 抜糸までの期間は激しい運動、飲酒は避ける
- トラブルが起きる可能性もあるから、しっかり医師と相談する
術後ケアに関しても非常に重要です。水泡形成や滲出液が出現してきますので、事前にしっかりとクリニックで確認しておいてください。切除を受けられる際ももちろんドクターの指示通りに過ごしましょう。
タトゥー除去施術方法ごとの料金相場を紹介
痛みやダウンタイムと同様に気なるのが料金相場です。
できるだけ安く済ませたいけど、自分のタトゥーはどういった除去方法が有効で、また価格はいくらかかるのか。
施術内容ごとの相場についてご紹介していきたいと思います。
レーザー治療
レーザー治療は回数を重ねるごとにタトゥーを薄くしていくという除去方法です。ですので、1回いくら×複数回という料金計算が必要です。
目安としては、名刺サイズ1回5万円となります。
これはワンポイントものが当てはまります。
次に、はがきサイズは1回10万円ほど。
こちらはそこそこに目立つ大きさのデザインですね。
これらの料金が、一般的な照射回数である5~10回分費用としてかかってきます。
タトゥーカラーがレーザー適応であれば、皮膚を切ることに抵抗のある方にとっては有用といえます。
切除手術
切除手術はその名の通りタトゥーの入った皮膚を切り取って縫い合わせて一本の線状の仕上がりにする、というもの。相場は10cm×10cmのタトゥーデザインで10万円程、はがきサイズで約17万円程度となります。
この切除法については、タトゥーの大きさなどによっては1度の手術で済むこともあるので、人によってはレーザー治療よりも安く済みます。
1度で終わる場合料金が比較的安価で済む、というのがメリットとしてありますね。
削皮法
クリニックによっては施術方法として扱っていないところも多い削皮法ですが、適応であると判断された場合にはもちろんこの方法を用いて適切に処置されることとなるので、値段についても知っておくといいでしょう。相場は10cm×10cmで30~50万円程となります。
1度に施術できる範囲が20cm×20cmまでとなっているようです。
総合的に
クリニックを見比べてみるとレーザー治療を推進しているところが多いようです。料金表を一見するとレーザーが最も安価に見えることもしばしば。
ですがタトゥーにはそれぞれ適切となる除去方法があります。
レーザーと一口に言っても扱っている機械によっては適応となるタトゥーのカラーが極端に制限されてしまうことも。
そしてタトゥーサイズやどれくらい深く彫られているかなど、チェックポイントも多くあります。
ですので自分判断で施術内容を決めてしまうのではなく、できれば複数のクリニックへとカウンセリングに行って、料金説明およびなぜその施術となるのか、施術回数は何回かかるのか、と色々と疑問点を聞いてみるといいでしょう。
その上で料金にも施術内容、回数にも納得してからタトゥー除去を受けるようにしましょう。
- レーザー治療:名刺サイズ1回5万円、はがきサイズ1回10万円
- 切除手術:10cm×10cmのタトゥーデザインで10万円程、はがきサイズ約17万円程度
- 削皮法:10cm×10cmで30~50万円程
料金相場に関しては、自由診療ですので多少のばらつきはあるかと思います。複数のクリニックを比較検討してみるのがよいでしょう。
タトゥー除去の施術の流れ
タトゥー除去の施術は以下の流れで行います。
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STEP1無料カウンセリングまずは、カウンセリングでタトゥーの状態を確認します。タトゥーのサイズや色、濃さなどを確認したうえで、医師が最適な施術を提案してくれます。無料でカウンセリング行っているクリニックがほとんどですが、心配な場合はあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
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STEP2施術日の予約・支払いカウンセリングで施術が確定したら、続いて施術日の予約を行います。仕事や用事がある方は、ダウンタイムの長さを事前に確認しておくと予約がしやすいです。また、タトゥーのサイズや色、濃さによっては治療期間が長くなり、費用も高額になってしまうケースも。クレジットカードやメディカルローンでの支払いも視野に入れておきましょう。
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STEP3施術施術の種類やタトゥーのサイズによって治療時間はさまざま。早くて30分で終わることもあれば、1時間程度かかる場合もあります。施術の前後は予定を入れないようにするなど、できるだけ時間に余裕を持っておくことが大切です。
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STEP4アフターケア医師から術後のケア方法について案内があった後、痛み止めなどの薬が処方されます。自宅での過ごし方やダウンタイムのことなど、不安なことがあれば医師に相談しておくとよいでしょう。
タトゥー除去に関するよくある質問
美容外科医の田中 龍二さんに、タトゥー除去に関するよくある質問を答えていただきました。1回でタトゥーは消える?
範囲の小さいタトゥーですと、1回、または数回で消すことはできます。広い範囲の場合は一気に除去するのではなく、皮膚や身体への負担を考えて行うので何回かクリニックに通い、除去する必要があります。
綺麗に消すことはできる?傷跡は残るの?
タトゥーがある部分を切除するので、傷跡は多少なりとも残ってしまいます。しかし、傷跡をできるだけ残さない治療法としては、レーザー治療が綺麗に除去することは可能です。
クリニックによって方法は違うので、カウンセリング時に相談してみましょう。
色が入ったタトゥーも除去できる?
はい、可能です。最近では色に反応し、肌への負担を少なくして除去することができるレーザーもあります。
また、約1年程度で消すことができると言われています。
クリニックによって扱っている場合と扱っていない場合があるので、先に問い合わせをしておきましょう。
まとめ
タトゥー除去をしたあとの腫れやダウンタイム、除去する時に痛みがあるのか、など色々不安もあるかと思います。少ない回数で除去を行っているクリニックや、お客様の希望を元に治療法を選んでくれるクリニックなど、様々です。
本記事を参考に、安心して除去できて自分に合っているクリニックを探してみて下さいね。